PixMofu

須田ゲー新作『ロミオ・イズ・ア・デッドマン』、宣伝トレイラーになぜか“酷評レビュー”を並べる珍事

投稿: 2026/07/06by 編集部6分で読めます
画像

宣伝トレイラーといえば「絶賛の言葉」と「満点スコア」を並べて胸を張るのが定番にゃ。ところが須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアの完全新作『ROMEO IS A DEAD MAN(ロミオ・イズ・ア・デッドマン)』は、そのお約束を真っ向からひっくり返してきた。公式が7月4日に公開した“アコレード(称賛)トレイラー”に、なぜか 酷評まじりのレビュー を堂々と並べてみせたのだ。

高得点から始まって、じわじわ沈んでいく構成

映像は最初こそ景気のいいスコアで幕を開けるものの、進むにつれてだんだん評価が下がっていくという妙な作り。並んだ点数を整理すると、その天邪鬼っぷりがよく分かる。

媒体スコア添えられた一言
IGN7/10――
(複数媒体)B 評価――
Gamekult4/10「プレイしていてあまり楽しくない」

普通なら宣材から真っ先に外したくなる「4点」や「あまり楽しくない」という一文まで、あえて拾い上げているのがなんとも須田ゲーらしい。トレイラーに冠されたのは「真の天才は批判を受け入れる(A True Genius Accepts Criticism)」という一節。作中に登場する教授・ベンジャミンの口上を借りるかたちで、「このゲームは好きか嫌いか、どっちかだ」と言い切ってしまう潔さがある。

しかも「満点レビュー」はわざと載せない

面白いのはここから。低い点はわざわざ拾うくせに、満点評価はトレイラーに一切入っていない。実際、海外メディアのNetto's Game Roomは「うちは5つ星を付けたのに選ばれなかった」とX上でぼやいており、絶賛の声がちゃんと存在することも判明している。褒め言葉を集めるはずのアコレードトレイラーで、あえて満点をスルーして酷評を主役に据える——この倒錯した美学こそが、いかにもグラスホッパーというわけにゃ。

SNSでも「グラスホッパーらしすぎる」「この度胸は嫌いじゃない」と好意的な反応が目立つ。批判を隠すどころかネタにして笑い飛ばす姿勢が、むしろ作品への興味をかき立てているようだ。

そもそも評価が真っ二つに割れる作品

この演出が刺さるのは、実際に本作の評価が見事に割れているからでもある。レビュー集計サイトMetacriticではメタスコア72点。批評家レビューは好評・賛否・不評がきれいにばらけており、9点満点をつけた媒体もあれば、まるで肌に合わなかったという声も少なくない。刺さる人には深々と刺さり、ダメな人にはとことんダメ——まさに「好きか嫌いか」で語られるタイプのゲームなのだ。

一方でユーザーの手応えは上々で、Steamのレビューは1,900件超で「非常に好評(好評率88%)」をキープしている。須田氏はかねてより「メディアの点数よりプレイヤーの声を大事にしたい」という趣旨の発言をしており、今回の“酷評トレイラー”もその哲学の延長線上にあると見ると腑に落ちる。批評家スコアに一喜一憂せず、いっそ笑いのタネにしてしまう。その割り切りが、結果としてブランドの信頼につながっているのが面白いところにゃ。

『ROMEO IS A DEAD MAN』は2026年2月11日に発売済み。FBIの時空特別捜査官ロミオが、剣と銃を持ち替えながらマルチバースの指名手配犯を血祭りにあげていく、超暴力SFアクションだ。対応はPS5/Xbox Series X|S/Steam(Windows)。

賛否が割れる尖った作品ほど、こうして自分の弱点すら堂々とネタにできるかどうかで印象が変わるもの。万人受けを狙わない代わりに、刺さる人にはとことん刺さる——そんな作品を探している人にとって、この“酷評トレイラー”は最高の招待状になっているのかもしれないにゃ。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。