怪異を撮って現像する探索ホラー『SOMBRAS: negative frames』12月3日発売、日本語音声にも対応
逃げるでも殴るでもなく、シャッターを切る。それが前へ進む唯一の手段になる町の話にゃ。スペインと日本にまたがる開発スタジオ Maboroshi Artworks の新作『SOMBRAS: negative frames』が、2026年12月3日に発売される。プラットフォームはPC(Steam)、PS5、Xbox Series X|S、そしてNintendo Switch 2。パブリッシャーはスペイン北部の Entalto Publishing が務める。

影の町に落ちたのは、写真専攻の学生

主人公はシオミ・アルテリオ。日本とスペインにルーツを持つ写真専攻の学生で、両親の離婚をきっかけにヨーロッパでの生活を畳み、父親と日本の小さな町へ移り住んできた。そんなある夜、彼女は見慣れた街並みと、飢えた影と、自分とそっくりな顔をした少女たちでできた「闇の次元」に飲み込まれてしまう。
舞台になるのは2000年代の日本の町を歪めた鏡像。公式サイトでは、青春、芸術、混ざり合ったアイデンティティ、そして機能不全に陥った家族といったテーマを扱う作品だと説明されている。ホラーの看板は掲げつつも「ライトホラー」と位置づけられていて、恐怖一辺倒ではなく、ままならない自分自身と向き合う物語の比重が大きそうにゃ。

撮る、現像する、カメラが育つ

ゲームの芯は写真システム。奇妙なもの、隠された細部にレンズを向けて撮影し、そのフィルムを現像することでインスピレーションへと変える。集まったインスピレーションはカメラの強化に使われ、強化されたカメラがさらに新しい秘密を暴く——という循環で進行していく作りになっている。
戦うための道具は用意されていない。押し寄せる怪異からは逃げ、やり過ごす。オカルトめいた小物を集めて閉ざされた扉を開き、自分そっくりの「もうひとりの彼女たち」と言葉を交わす。撮影が探索と謎解きと進行を全部兼ねている構造にゃ。
こういう、見覚えがあるのに知らない場所をひたすら歩く手触りが好きなら、以前紹介した椅子だらけの異空間をさまようホラーも肌に合うはず。

対応は4言語だけ、ただし全部に音声が付く

ここは声を大にして書いておきたいところ。Steamストアページの対応言語は英語・フランス語・スペイン語(スペイン)・日本語の4つと絞られているが、その4言語すべてでインターフェース・フル音声・字幕の3項目にチェックが入っている。つまり日本語は字幕対応にとどまらず、音声まで用意されるということにゃ。日本の町を舞台にした作品で日本語ボイスが乗るのは、雰囲気の面でかなり効いてきそう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年12月3日 |
| 対応機種 | PC(Steam)、PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2 |
| 開発 | Maboroshi Artworks |
| 販売 | Entalto Publishing |
| 対応言語 | 日本語/英語/フランス語/スペイン語(いずれもUI・音声・字幕) |
| 価格 | 未発表 |
なお国内では12月4日という日付で案内されている場合もあるけれど、Steamのストアページは日本語表示でも12月3日表記。時差による見え方の違いとみられるにゃ。価格はまだどのストアでも公開されていない。
動作環境はSteam版のみ、Windows専用

Steam版はWindowsのみの対応で、macOS・Linux版の記載はない。要求スペックはこんな具合。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 | Windows 11 |
| CPU | Core i7-2700K / FX-8350 | Core i5-11400 / Ryzen 5 5600X |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| GPU | GTX 1050 Ti 相当(DirectX 12) | RTX 3080 / RX 6800 XT |
| 容量 | 25GB | 25GB |
推奨がRTX 3080と、静かな探索ゲームにしてはやや高めの設定。実績とSteamクラウド、ファミリーシェアリングにも対応している。
前作は1980年代の日本、妖怪の潜む森だった
Maboroshi Artworks にとって本作は2本目のタイトルにあたる。1本目は2024年10月10日に出た『Last Time I Saw You』で、こちらは1980年代の日本の田舎を舞台にした手描きの青春アドベンチャー。妖怪の潜む森と、初恋と、家族の問題を絡めた物語で、Steamでは「非常に好評」を保っている。
年代を1980年代から2000年代へ、手描きの2Dから一人称の3Dへ。見た目はがらりと変わったが、日本の地方の町と、そこで足踏みしている若者を描くという軸はそのまま持ち越されている格好にゃ。
なお7月には、Steamページの「Request Access」から応募する形のクローズドプレイテストの実施も告知されていた。
下の映像は5月に公式が公開した紹介トレーラー。闇に沈んだ町並みの質感は、これを見るのが一番早いにゃ。
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