『Timberborn』大型アプデ1.1が配信 ─ 統計グラフ、新マップ2種、水を通さない建物4種を追加
丸太の在庫が減っているのは見れば分かる。分からないのは、いつから減り始めたのかだった。
Mechanistry が手がけるビーバーの街づくりシム『Timberborn』に、正式版1.0以降で初となる大型アップデート「1.1」が9月3日に配信された。6月から実験ブランチで回っていた内容がそのまま通常版へ降りてきた形で、Steam・GOG・Epic のいずれでも同じ内容が適用される。
目玉は統計画面だと思う。物資タブでは各アイテムの在庫・生産・消費を、人口タブでは総人口、大人と子供の内訳、汚染された個体、ボットの数までグラフで追える。表示期間は直近20日から100日といった具合に切り替えられて、集落全体で見るか地区ごとに見るかも選べる。
追えるのは数だけじゃない。幸福度の平均、出生と死亡、ベッドの総数と使用数と空き、住む場所の無いビーバーの数、それに就労状況までひと通り並ぶ。「なんとなく街が傾いてきた」という感覚を、グラフの折れ曲がった地点として特定できるようになったわけだね。
水を扱う建築も4つ増えている。Airlock は堤防に埋め込むトンネルで、階段を上り下りせずに貯水池の向こう側へ渡れる。Impermeable Tubeway は横方向専用のチューブウェイ、Impermeable Power Shaft は貯水池のそばでも動力網を密閉したまま通せる軸。そして Compact Mechanical Pump は、壁越しに水を直接汲み上げる。
どれも「堤防を貫通させたいけど水は漏らしたくない」という、この作品の3D水流と長年つき合ってきた人ほど刺さる類のもの。これまで諦めていた運河や多層構造が組めるようになる。
溶岩の台地Pillarsと、水が動く256×256のNomads
新マップは2つ。Pillars(192×192)は上段が細かく分断された台地の集まりで、足場は狭く、下に降りれば溶岩が待っている。乾期や汚染以前に、そもそも土地が足りない。
もう1つの Nomads(256×256)は広大な乾燥地帯で、サイクルが進むと水の流れる場所そのものが変わっていく。水を追いかけて拠点ごと引っ越す前提の設計、というのがマップ名から透けて見える。

街づくりシムの大型アプデで新マップが足される流れは今年よく見かけていて、中世都市シム『Manor Lords』も第8弾で「Wide Valley」を追加していた。
Folktails と Iron Teeth には、それぞれ専用の建物が追加された。記念碑はティア4という新しい段で、既存のティア3と終盤の Wonder のあいだを埋める位置づけ。
| Folktails | Iron Teeth | |
|---|---|---|
| 記念碑(ティア4) | Hall of Abundance | Arch of Progress |
| 娯楽施設 | Sauna / Domed Garden | Massager / Dance Pit |
夜の街に浮かぶ Arch of Progress は、ハンマーを掲げたビーバーのレリーフが刻まれた石造りのアーチ。派閥の性格がそのまま形になっている。
多肉植物Succulentと4職の作業着が加わった
砂漠向けの植物として Succulent が加わった。乾いた地面にしか生えず、内部に水を溜め込む。収穫するのは木こりの担当で、作業には怪我のリスクが伴う。
見た目の変化としては作業着。スカベンジャーと鉱夫にはヘルメット、森林管理官にはキャップ、採集係には背負い袋、木こりにはサスペンダーが付いて、遠目にも役割が見分けられるようになった。


細かいところでは、リレーが3つ以上の入力を受けられるようになって自動化の配線が減った。水しぶきの表現も立体的なものに差し替わっている。そして寿命以外で死んだビーバーが出ると警告欄の先頭にアイコンが点滅し、遺体は24時間残る。気づかないうちに集落が痩せていく事故は減りそうだね。
1.0のセーブデータはそのまま読み込めるとされているものの、公式は新規スタートを勧めている。対応は Windows と macOS で、日本語はインターフェースと字幕に対応(ボイスはどの言語にも用意されていない)。通常価格3,900円のところ、記事作成時点では30%オフの2,730円になっている。
実験ブランチに出てから通常版に降りるまで、およそ2か月半かかった計算になる。
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